児童虐待防止へライダー発奮 11月まで啓発ツーリング 石巻で始動宣言
オートバイ愛好者らで組織する千葉県の一般社団法人「Peacemaker(ピースメーカー)」は10日、児童虐待防止を呼びかける「RIDE189 MEETING in石巻キックオフイベント」を石巻市渡波の県慶長使節船ミュージアム(サン・ファン館)に隣接するサン・ファンパークで開いた。モーターマガジン社が発行する雑誌「オートバイRIDE」などが協力。千葉、宮城両県などから約500人のライダーが集まった。
会場ではトークショーがあり、ピースメーカーの道家尚巳代表理事は「189は児童虐待対応ダイヤル。隣近所で何かあったら1(いち)8(はや)9(く)通報してほしい。友達や近所の人にも広めて」と、来場者に呼びかけた。
道家代表理事はさらに「オートバイは良くも悪くも目立つ。オレンジのTシャツを着てツーリングするだけで、監視パトロールとなり、抑止力にもつながる」と強調。社会貢献活動への意欲を示した。
2019年9月の房総台風で被害にあった千葉と、東日本大震災から11年目を迎えた宮城でツーリングを楽しむことで、両県の復興支援と新型コロナウイルス禍で厳しい状況が続く飲食店などの応援も兼ねる。
機動力のあるオートバイを最大限に活用し、両県合わせて31店の協力店で飲食や買い物をするスタンプツーリングラリーを展開し、経済的にも貢献する。
RIDEの松下尚司編集長は「(協力店で)ごはんを食べるだけでも人助けになる」と開催意義を説明し、協力を求めた。
会場ではオートバイ関連の展示や、千葉県大多喜町の名物ハンバーガー「ライドバーガー」のキッチンカーなども登場。ライダーや市民らの人気を集めた。
ピースメーカーは後日、エントリー料などの一部を千葉、宮城両県に寄付する予定。ツーリングラリーは11月13日まで開催する。