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ホヤのおいしさギュッと「うまい醤」 石巻グランドホテルで販売

ホヤのうまみがたっぷり詰まった「石巻うまい醤」

 ご飯にかけて良し、パスタにあえても良し、パンに載せれば酒が進むおつまみにも良し-。石巻で水揚げしたホヤなど「石巻のおいしい物」をぎゅっと凝縮した瓶詰め万能調味料「石巻うまい醤(ジャン)」(150グラム入り972円)が販売されている。ホヤの地元での消費拡大を図り、商品をきっかけに家庭で作る「自家製うまい醤」への発展も目指す。

 石巻うまい醤は蒸したホヤを細かく刻み、油で煮るようにニンニクやトウガラシで味付け。石巻産ホタテやかつお節の粉末を足して味わいを深めた。石巻市流留の「三養水産」が製造し、同市千石町の石巻グランドホテルで1月から販売している。

 東日本大震災後に石巻で支援活動をしてきた東京都内の料理人有志でつくる一般社団法人「料理ボランティアの会」と石巻グランドホテルで企画を進めてきた。

 レシピは会のメンバーでラーメン店チェーン「麺屋武蔵」(東京都)の矢都木二郎社長が考案。動画配信サイト「ユーチューブ」の同社チャンネルで作り方を公開している。

 石巻グランドホテルはこのレシピを使い、宿泊客への朝食や、ホテル内のイタリアンレストランで渥美誠光料理長(43)が考えたパスタを提供する。食べた人がおかわりしたり、土産として購入したりと好評。生食が多いホヤの食べ方として「苦手な人でも食べられる」と新たな境地を見い出している。

 小野寺夢津子(むつこ)常務(62)は「地元で採れたホヤを地元の家庭で食べて消費を広げたい。商品を参考に『家庭の味』としての『うまい醤』も定着してほしい」と話した。

 石巻うまい醤は冷凍で1カ月間保存できる。連絡先は石巻グランドホテル0225(93)8111。

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