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県実習船7代目・新「宮城丸」就航 26日から宮水高生らハワイへ

7代目となる宮城丸
最新機器のそろう船内

 7代目となる県の海洋総合実習船「宮城丸」(699トン)の就航式が15日、石巻魚市場であった。2003年から使ってきた6代目が老朽化し、代わりに気仙沼市内の造船所で新船を建造した。

 就航式は実習で宮城丸を使う宮城水産高の主催。生徒ら約100人が出席した。滝田雅樹校長は「最新の機器類を搭載した最新鋭の船だ。船を活用し、水産業後継者、船をなりわいとする場とする人材の育成に努めていく」と述べた。

 航海技術類型3年の渡辺安嵐さんが「船内環境も充実しており、26日に始まる実習が楽しみだ。さまざまなことを学ぶ場にしていく」と感謝と抱負を語った。その後、出席者は宮城丸の船内を見学した。

 7代目宮城丸は全長64.9メートルで、航海速力は12.0ノット。定員は現在より7人多い75人。最新の電子海図やWi-Fi環境を備える。女子用の居住区画を充実させたほか、生徒の安全な航海のため監視カメラも増設した。排気も国際標準に合わせ、環境対応を強化している。

 初めての実習は26日から。食料品の積み込み、機器類の点検などの出航準備をし、宮城水産高と気仙沼向洋高の生徒計30人が乗り込み、石巻港を出る。米ハワイ沖でマグロはえ縄漁の実習を行い、6月24日に帰港、石巻魚市場に水揚げを予定している。

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