(254)一樹にして森なせりけり百千鳥/山口 青邨(1892~1988年)
「この木なんの木 気になる木」と、日立の歌の明るいメロディーを思い出す。大きな大きな1本の巨木。そこにいろいろな鳥たちが恋の相手を求めて囀(さえず)っている。木のビジュアルだけでなく、集まっている鳥…
関連リンク
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「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。