(250)勢多農林高等学校桜草/林 桂(1953年~)
作者は花の句だけ百句の句集『百花控帖』を編んだ。掲句は群馬県の農林高校である。農場や園芸場などのある、一年を通して自然と触れ合える大好きな吟行地なのだろう。教壇に立っていたのかもしれない。句集のあと…
関連リンク
- ・(249)いつの日か椿の好きな人に嫁ぐ/岩田 由美(1961年~)
- ・(248)ちるさくら海あをければ海へちる/高屋 窓秋(1910~1999年)
- ・(247)表紙とれしこども讃美歌染卵/柏原 眠雨(1935年~)
- ・(246)からだごと引き寄せらるる花ミモザ/江中 真弓(1941年~)
- ・(245)想像のつく夜桜を見に来たわ/池田 澄子(1936年~)
「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。