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学力向上へ「意見」 石巻市教委、推進委が初会合

児童生徒の学力向上に向け議論をスタートさせた推進委

 石巻市教委は26日、児童生徒の学力底上げへ具体策を検討する市学力向上推進委員会(座長・木村民男耕人塾塾長、委員32人)の初会合を市役所で開いた。市内の全校全学年を対象に年2回実施する標準学力調査(国語と算数・数学)の結果を分析し解決策を提言するほか、一人一人に貸与するタブレット端末専用のドリル学習(同、英語)の活用についても助言する。

 初会合で、宍戸健悦教育長は「学力向上に向けて誰一人取り残さない。学校や家庭が協力する取り組みにしたい」とあいさつ。木村座長は「県も注目しており、成果に結びつく会議にしたい」と述べた。

 学力向上推進委は学識経験者やPTA、授業力の優れた教員らで構成する。中学1年数学の問題を例に「授業で分かるが、1年たってできるかが課題。授業をどう改善していくか」「家庭学習との連携が大事」といった指摘があった。

 学識経験者からは「できた実感をもたせる教科指導力が必要」「生活習慣の中で学習習慣を整えていく」などの意見が出た。

 推進委は今後、本年度内に2回会合を開く。家庭教育や家庭学習の充実、幼保小連携も議論のテーマとする。2学期制と3学期制の長所と短所の洗い出しもする。

 市教委は学力調査とタブレットのドリル学習とのセットで、全国学力テストの平均正答率で県平均を上回ることを目標にする。

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