参院選東北6選挙区に18人出馬準備 野党、共闘に乱れ 自民、県連と溝も

 参院選は、有力視される6月22日の公示(7月10日投開票)まで2カ月を切った。東北の6選挙区(改選数6)で現職6人、新人12人の計18人が立候補を予定する。野党共闘で与野党一騎打ちの構図となった2019年と異なり、野党勢力は足並みの乱れが目立つ。16年1勝5敗、19年2勝4敗の自民党は議席奪還を期すが、党本部主導で候補者選定が進んだ地方組織には不満がくすぶる。物価高騰を受けた緊急経済対策や新型コロナウイルスへの対応、ロシアのウクライナ侵攻に絡む安全保障を主な争点に、選挙戦が繰り広げられるとみられる。

青森

 再選を目指す立憲民主党現職の田名部匡代氏(52)に、自民新人で大相撲元関脇の青森県議斉藤直飛人氏(46)が挑戦する。立民は田名部氏を野党統一候補とする方向で共産、社民両党と水面下で調整を進めている。2月に擁立が決まった斉藤氏は党の組織力を生かし、支持者回りを加速。出遅れ挽回を狙う。NHK党新人の自営業佐々木晃氏(50)も立候補を予定する。

岩手

 再選を目指す立民現職の木戸口英司氏(58)に、自民新人の弁護士広瀬めぐみ氏(55)が挑む。木戸口氏は共産、社民両党も推す野党統一候補。昨年の衆院選岩手3区で敗れた小沢一郎氏(比例東北)が巻き返しを狙い、達増拓也知事と共に全面支援する。自民の広瀬氏は子育て支援などを訴え知名度を広げつつある。小沢氏の牙城を崩した余勢を駆り、岩手で30年ぶりの参院議席を目指す。

宮城

 党本部の世論調査で県議との公認争いを制した5選を狙う自民現職の桜井充氏(65)、立民新人の県議小畑仁子(きみこ)氏(44)の対決に、日本維新の会が擁立方針の新人で元仙台市議平井みどり氏(66)が割って入る。16年に野党統一候補だった桜井氏は、県議を推した県連との関係修復に奔走する。野党勢力3連勝を目指す小畑氏の陣営は共産、国民民主両党などとの共闘を模索する。

秋田

 3選を目指す自民現職の石井浩郎氏(57)と、共産新人の党県常任委員藤本友里氏(42)、ともに無所属新人のNPO代表理事佐々百合子氏(46)、元衆院議員村岡敏英氏(61)が立候補を表明した。立民は佐々氏推薦の方針だが、国民は村岡氏の推薦を決め、2019年参院選のような野党統一候補の実現は難しい状況だ。立民と共産が協力を模索しており、構図が変わる可能性がある。

山形

 国民の政治方針を巡り、構図が揺れ動いている。現職の国民筆頭副代表、舟山康江氏(55)が3選を狙い、立民も協力の姿勢を示す。独自候補の人選を進めた自民は、国民が本年度予算案に賛成したことなどを受け、擁立を見送る案が党本部で浮上。ただ、県連内部で反対意見が相次ぐ。共産は「賛成に回ったのは事実上の与党宣言」と国民に反発し、県委員の石川渉氏(48)が立候補を表明した。

福島

 4選を目指す無所属現職増子輝彦氏(74)、自民新人の県医師会副会長星北斗氏(58)、無所属新人で事実上の野党統一候補となるフリーアナウンサー小野寺彰子氏(43)の3人が立候補を予定する。野党勢力と決別し参院自民会派も退会した増子氏は組織的な後ろ盾がなく、個人後援会が軸。自民の星氏、立民が擁立を主導した小野寺氏はともに知名度向上が課題。N党新人で元米沢市議の皆川真紀子氏(52)も立候補を表明した。

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