駐車場での運転、十分に注意を　死亡事故受け啓発　石巻署

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　石巻市の商業施設駐車場で４月２３日に交通死亡事故が発生したことを受け、石巻署と石巻地区交通安全協会などは２８日、同市のヨークベニマル石巻中里店で、安全運転や事故防止を訴える啓発活動を実施した。

　約１５人が参加。チラシや啓発グッズが入ったエコバッグ１００セットを買い物客に手渡しながら、駐車場での運転や往来に気を付けるよう呼び掛けた。

　事故は２３日午後２時過ぎ、市内の別の商業施設駐車場で発生。歩いていた同市の無職女性（９４）が乗用車にはねられ、搬送先の病院で亡くなった。

　道交法が適用されない駐車場では複数方向から車が行き交い、運転手はスピードを出さない一方で油断が生まれやすい場所でもある。同署によると、管内では駐車場での物損事故が毎日のように起きている。

　管内で今年発生した死亡事故は３件目で、４カ月で昨年１年間の発生件数に並んだ。署は２６日から５月２日の１週間、緊急対策として啓発活動などを展開することにした。武内和也交通課長は「駐車場は一般の道路よりも危険な面がある。利用者が増える大型連休中も十分に注意してほしい」と話した。