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ウクライナ支援へ 「反戦」テーマに一人芝居、入場料寄付 石巻・来月26日

 石巻市を拠点に活動する俳優の三國裕子さん(71)が、ウクライナ支援を目的にチャリティーで一人芝居を自主公演する。6月26日、同市開成の市複合文化施設(マルホンまきあーとテラス)小ホールで上演。三國さんは「戦争は絶対ダメ」と訴える。チケット料金を全額寄付する。

 三國さんは今年に入って活動を休止していたが、テレビや新聞で連日のように報道されるロシア軍のウクライナ侵攻に胸を痛め、チャリティーによる自主公演を決意した。

 三國さんは「この1年間は活動を休むつもりでいた。でも、役者としてじっとしていられなくなった。ウクライナの人たちを少しでも助けたくて舞台に立つことにした」と話す。

 作品は反戦をテーマにした野坂昭如著「戦争童話集」の中から、東京空襲に遭った親子の運命を描いた「凧(たこ)になったお母さん」で、一人芝居にして上演する。プロジェクターを使って戦争場面を映すなど演出に工夫を凝らす。

 入場料(一般2500円、中学生以下1000円)は全額寄付。ウクライナの病院や、石巻市に縁あって避難移住したウクライナの家族に手渡す。

 当日は市内に住むウクライナ人を招いた交流ステージもあり、近況報告など生の声を届ける。ウクライナのピンバッジプレゼントもある。

 自主公演と銘打っているように、三國さんが立ち上げた劇団「うたたね.<ドット>」が経費など全て自己負担になるのを覚悟で企画。この心意気に応え、三國さんがかつて顧問を務めた「いしのまき市民劇団 夢まき座」などが裏方などでお手伝い、ボランティアで支える。

 三國さんは「一人芝居だけでなく、ウクライナの民謡を観客と一緒に歌いたい。私たちの気持ちをウクライナの人たちに届けたい」と願いを込める。

 当日は午後2時、5時の2回公演。各回定員200人。上演時間は約1時間20分。チケットといった連絡先は三國さん090(3980)3310。

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