「安心社会へ」 メーデー大会、3年ぶり 石巻
第93回メーデー石巻地方大会(実行委員会主催)が1日、石巻市の中瀬公園であった。新型コロナウイルスの影響で2020年から2年連続で中止となり、3年ぶりの開催。多様性の尊重や格差是正などを図り、安心な社会づくりへ連帯することを誓った。
連合宮城石巻地域協議会に加盟する労働組合20団体から約600人が参加。協議会議長の加藤雅基実行委員長は「国内外の情勢が不安定な今、安定的な生活が保障され未来に希望をつなげることが重要。働くことを軸とする安心社会に向けて共に進んでいきたい」と語った。
石巻市議選(15日告示、22日投開票)と夏の参院選を念頭に「働く仲間の立場に立った政治勢力の拡充へ一丸となって取り組もう」と呼び掛けた。
スローガンの「一人一人が尊重される多様性を認め合う社会を目指し、みんなが輝く未来をつくろう!」を確認し、メーデー宣言を採択。加藤実行委員長の音頭で拳を突き上げながら「ガンバロー」と三唱した。
中瀬公園での開催は23年ぶり。東日本大震災の復興工事などの影響で屋外会場での実施も8年ぶりとなった。感染拡大防止のためデモ行進は見送った。
参加団体のアピール性を競うコンクールもあり、7団体が入賞した。入賞団体は次の通り。
▽最優秀賞(石巻市長賞)
紙パ連合日本製紙労働組合石巻支部
▽優秀賞(東松島市長賞)
UAゼンセン石巻合板工業労働組合
▽努力賞
全水道石巻地方広域水道企業団労働組合
JAMヤマニシ労働組合
私鉄総連宮城交通労働組合石巻支部
▽特別賞
自治労石巻市職員労働組合
JAM KLSユニオン