TDKが北上にEV部品工場 24年稼働、400人雇用

TDKが北上市に新設する工場(右手前など)のイメージ(同社提供)

 電子部品大手TDK(東京)は10日、車載向け電子部品を増産するため、岩手県北上市に新工場を建設すると発表した。電気自動車(EV)の世界的普及に伴う需要急増に対応する。投資額は約500億円で過去最大規模となる見込み。2023年3月に着工し、24年9月の稼働開始を目指す。約400人を新規雇用する。

 同社によると、新工場は100%子会社のTDKエレクトロニクスファクトリーズ(秋田県由利本荘市)の北上工場敷地内に設ける。鉄骨4階建てで、延べ床面積は約3万3000平方メートル。

 製造するのは電気をためたり放出したりする、主力の車載向け電子部品「積層セラミックコンデンサー」。EVには1台当たり約1万個が搭載される。ガソリン車でも運転支援システムの導入で、搭載数が増えている。

 自動車各社は世界的な脱炭素化の流れを受け、急速にEV化を進めている。TDKは、全社的にセラミックコンデンサーの生産能力を20年比で倍に増やす。生産体制を強化するため、北上の新工場を含め、東北を中心に今後3年間で約2000人を新規採用し、東北の生産拠点に配備する計画を立てている。

 エレクトロニクスファクトリーズ北上工場の従業員数は現在約1100人。新工場で雇用する予定の約400人は岩手県内を中心に採用する。北上市内には社員寮の整備を計画する。

 高橋敏彦北上市長は10日の定例記者会見で「多くの企業が北上を拠点に事業強化し、頼もしい」と歓迎。「人材確保や投資補助を県と一緒にサポートし、県全体の経済活性化につなげたい」と語った。

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