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洪水対応を万全に 北上川下流河川事務所、自治体との連携確認

本番さながらの緊迫感の中、演習に臨む職員ら

 国土交通省は13日、梅雨などの本格的な出水期に備えた「洪水対応演習」を全国一斉に実施した。石巻市蛇田の北上川下流河川事務所でも3階大会議室に災害対策室を設置し、情報伝達や自治体との連携など非常時の対応を確認した。

 職員に仙台管区気象台、県、自治体関係者らを加えた約60人が参加。演習場所は新北上川下流、北上川、江合川、鳴瀬川、吉田川。今回はこのうち、北上川、吉田川を中心に実施した。

 大型モニター8画面に現地監視カメラの映像や河川情報データが映し出される中、担当者は雨量や水位、洪水予報、水防警報、被災状況などの情報を収集し、関係部署に伝達。被害状況の把握や復旧計画の策定などに当たった。

 自治体への情報提供では石田和也事務所長が石巻市の大内正治郎危機管理監、大郷町の田中学町長とホットラインでやりとりするなど本番さながらに展開。大郷町からの要請で、災害対策現地情報連絡員(リエゾン)を派遣する場面もあった。下田一朗事務所副所長は「演習を通して万が一に備えた体制作りを確実なものにしたい」と気を引き締めた。

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