きょう5月25日は「世界カワウソの日」。つぶらな瞳が人気で、宮城では仙台うみの杜水族館(仙台市宮城野区)で会うことができます。愛くるしい姿に心が癒やされますが、個体種としては絶滅の危機にあります。うみの杜で飼育されている7歳のツメナシカワウソの女の子「くるり」を通して現状を調べてみました。(編集局コンテンツセンター・竹内明日香)
くるりは1歳でうみの杜へやってきた。「とてもおてんばで、好奇心旺盛なんです」と、飼育を担当する海老沢美海(みお)さん(24)。新しいおもちゃを与えると、熱中し過ぎて壊してしまうことも。一部の飼育員や来館客から「破壊神」と呼ばれているという。
現在、東北の水族館でツメナシカワウソを展示しているのは同館だけ。やんちゃなくるりが誤飲やけがをしないよう、海老沢さんは展示スペースに余計なものを置かないようにしている。お手製のおもちゃも持ち込み、伸び伸びと暮らせる環境づくりに努めている。
取材に訪れた時はちょうどお昼の時間。餌のギンザケを食べ終えると短い手を上げて海老沢さんに「もっと」とおねだり。かわいらしい姿が見る者をとりこにしていた。
カワウソはイタチの仲間。ツメナシカワウソは主に南アフリカに生息している。体長は約1メートル、体重約12~15キロ。名前の通りツメがなく、小さい水かきのついた前肢を器用に動かす。雑食で、魚の他に甲殻類や昆虫も食べるという。
カワウソは全部で13種類。ラッコもカワウソの仲間に入る。見ているだけで癒やされる存在だが、実は絶滅の危機にさらされている。国際自然保護連合のレッドリストによると、コツメカワウソやオオカワウソら7種が絶滅危惧に、ツメナシカワウソやユーラシアカワウソなど5種が準絶滅危惧に分類されている。
研究者らでつくる日本アジアカワウソ保全協会(福岡)によると、開発による生息地の破壊や毛皮利用のための乱獲で個体数は減少の一途をたどってきた。近年はペットとしての需要が高まり、密輸が大きな問題になっているという。ビロードカワウソとコツメカワウソは2019年、ワシントン条約で商業目的での国際取引が原則禁止された。
現状を知ってもらおうと、イギリスの国際カワウソ保護基金(IOSF)は、毎年5月の最終水曜日を「世界カワウソの日」と定めた。日本でもイベントを開催する水族館や動物園が多い。
くるりは水の中を気持ちよさそうに泳いでいるが、世界では仲間たちが絶滅の危機にひんしている。海老沢さんは「くるりをきっかけに、カワウソを取り巻く環境の現状や問題を知ってほしい」と話す。
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