デスク日誌(5/25):街を歩く

 昼休み、わずかな時間でも街の空気を吸う。外勤記者のころからなるべく、そうしてきた。もう習い性になっていて、夕刊のデスク作業が終わるころには外に出たくてうずうずする。

 特別な目的はなく、ただ歩いて眺める。会社の周りのごく限られた範囲。それでも発見がある。

 緑が濃くなった。新しいホテルができている。ここにもコーヒーショップ。競合店がそろい、ちょっとした激戦区の様相。通りに面する店が並んで閉じ、新型コロナウイルスの影響かと気になっていた場所は、いつの間にかさら地に。「ビル建設予定」の掲示も。コロナ後を見据えた動きが出てきているのだろうか。

 デスク業務で、その日起きた生のニュースは扱わない。といっても、もう少し幅のある「今」のニュースはできるだけ使いたい。鮮度が良い記事を使うと、紙面の見栄えはぐんと増す。

 鮮度を測るアンテナがさびないよう、街の呼吸を見に行く。地元の空気も取り込みたい。朝市で地域の野菜を見れば、その野菜の料理記事を使い、人出を見てレジャー情報を入れる。「その情報が欲しかった」と言われたくて、歩く。
(生活文化部次長 八代洋伸)

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