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石巻川開き祭り8月6、7日 土日開催「参加しやすい」 熱気再び

土日開催は参加しやすさや見学、観光の自由度も上がると歓迎の声が多い=陸上行事の一つアクアカーニバル。2019年7月31日、石巻市中央2丁目

 石巻地方最大の夏祭り「石巻川開き祭り」が8月6、7日の土日に開催されることが決まった。新型コロナウイルス対策のため、孫兵衛船競漕や陸上パレードの参加団体数を調整するなど、規模を縮小して実施する。市民や市中心部の商店街は、3年ぶりの祭り復活に期待を膨らませる。

 実行委は今回、市民がより参加し、楽しみやすいようにと土日開催を決めた。感染症対策も強める。市内小学校児童による鼓笛隊パレードは、観客を分散させるため、午前・午後の2部制を取り入れる。

 土日開催を歓迎する声は多い。石巻市向陽町で3人の子どもを育てる荒木裕美さん(43)は「平日開催だと、父母のどちらかが仕事で行けず、家族みんなで楽しむことが難しかった。土日開催が定着すれば都合を付けやすくなる人も増えるだろう」と喜ぶ。

 毎年、陸上パレードに参加している石巻みこしの会の柳橋哲也代表(44)も「平日は仕事が休めず、人繰りに苦労した」と土日開催を歓迎する。

 今回はコロナ対策で「人と人の距離は1メートル空ける」との陸上行事ガイドラインが示されていることから「実際に担ぐのは難しいのかもしれないが、軽トラックに積むなどできる範囲で参加し、盛り上げたい」と前を向く。

 屋台の出店や飲食について実行委は、エリアを指定するなど感染症対策を取りながら可能にしていく方針。

 立町大通り商店街振興組合の篠田一寿理事長(69)は「出店があった方がお客さんに喜んでもらえる。コロナ対策やごみの問題など、来場者を含めて協力し合いクリアできればいい」と力を込める。

<花火6日>

 花火大会は土曜日の6日に行う。打ち上げ会場を中瀬から石巻大橋下流に移動する。台船を設置し、約7000発を打ち上げる予定。

 同市開北に住む石巻高2年の杉浦輝(ひかる)さん(17)は、3年ぶりの花火大会を心待ちにする。「友だちみんなで行こうと話している。夏休みの楽しみが増えた」と笑顔で話した。

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