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宮城の縄文時代、県考古学会が研究発表 大型建物跡や土器発見

研究者が発掘調査の成果を報告した発表会

 県考古学会は14日、東日本大震災の復興事業に伴い県内で実施された発掘調査の研究結果発表会を石巻市北村の遊楽館で開いた。

 縄文時代をテーマにし、研究者6人が成果を報告した。石巻市教委の佐藤佳奈さんは、防災集団移転促進事業に伴い2012~15年に発掘調査した同市給分浜の中沢・羽黒下遺跡について発表した。

 牡鹿半島には縄文時代の遺跡が多く存在するが、大規模な発掘調査は今回が初めて。県内で類例が少ない大型建物跡や縄文前期前葉から中葉にかけての土器が見つかった。佐藤さんは「この地域が縄文前期から中期に人々の生活の場として継続的に利用されていたことが分かった」と語った。

 東松島市奥松島縄文村歴史資料館の菅原弘樹館長も同市宮戸の里浜貝塚の研究成果を報告した。

 発表会は震災後にかつてない規模で進められた発掘調査の成果を広く発信することが狙い。会員や考古学ファンらが参加した。

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