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しょくば拝見>福祉施設 東松島ケアサポート(東松島市根古)

アットホームな雰囲気を心掛けながら利用者を迎える佐々木社長(右)ら

<自家野菜で食事手作り>

 「百合の里」と名付けたデイサービスセンターとショートステイ、ケアプランセンターを運営する。名前の通り、敷地周辺の山裾には夏にかけてヤマユリやニッコウキスゲが咲き誇る。田畑に囲まれ山を切り開いた土地にあり、ツバキやサクラなど四季折々の花が楽しめる。

 スタッフは若手からベテランまでそろい、佐々木忠男社長(78)は「実家に来たような家庭的な雰囲気で迎えるよう心掛けている」と語る。

 デイサービスセンターの一日は健康チェックから始まり、利用者は入浴やレクリエーション、個々に合わせた運動機能の向上訓練などをして過ごす。ケアプランセンターはケアマネジャーが本人や家族の希望を聞き、必要なケアプランやサービス事業所を提案する。

 自慢の一つは全て手作りの食事。農業も営む佐々木社長は1万平方メートルの畑を持ち、自ら育てた旬の野菜や果物、米を使用している。

 東日本大震災の被害はほとんどなく、発生当日は避難者ら100人以上を受け入れた。「元々山だった場所で地盤が固く、災害には強い」と佐々木社長。震災後は市や周辺地域の自治会との間に、災害時に要援護者を受け入れる協定を結んだ。

 施設から一歩出ると広がる自然豊かな環境は、利用者に好評だ。佐々木社長は「戦前から戦後の動乱期を過ごした皆さんに、四季の変化を楽しみながらゆったりとした一日を過ごしてほしい」と笑顔で話す。

■施設概要
 設立は2005年6月、デイサービスセンターは06年4月に開所した。営業は平日午前9時半~午後4時半。県内在住者が利用でき、障害者も利用可能。ショートステイは東松島市在住者が対象。従業員は介護職員や看護師、調理師ら28人。東松島市根古今泉13の6。0225(86)1671。

東松島ケアサポート

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