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金華サバがアイスに 「癖になる味」評判上々 石巻・風月堂

風月堂の最新変わり種アイス。左から椎茸、金華さば、沖アミ

 変わり種のアイスクリームを製造販売する「風月堂」(石巻市鹿又)が、石巻市のブランド魚「金華サバ」のアイスクリームを開発した。2月に発売し、「癖になる味」と評判は上々。石巻産のオキアミ、シイタケのアイスも同時期に発売し、地域食材の魅力を発信している。

 金華サバのアイスには、水産加工業「木の屋石巻水産」(同市魚町)の人気商品「金華さば味噌(みそ)煮」を使っている。隠し味のショウガなどを加えてさらに煮込み、サバの風味は生かしつつ口に入れた時に身がざらつかないよう工夫。ミルクベースのアイスクリームと相性良く仕上げた。

 2月に名古屋市の百貨店であった物産展に出品した時には、味を気に入り業務用の2リットル入りを注文する客もいたという。

 オキアミは臭みを抑えるためしっかり下処理して煮込み、塩アイスにブレンドした。シイタケは河北、桃生両地区産。ササニシキを加えてしょうゆベースの炊き込みご飯にしてから、ミルクアイスと合わせた。

 風月堂には全国からご当地アイス製造の依頼が寄せられ、これまで約150種類を世に送り出した。石巻市牡鹿地区の拠点施設「ホエールタウンおしか」で限定販売されている「ミンククジラ」と「ツチクジラ」(各380円)も観光客から人気が高い。

 佐藤恵昭(よしあき)社長(74)は「地域の食材にこだわったアイスばかり。たくさんの人に食べてもらい、消費拡大や地域おこしに役立てばうれしい」と話した。

 新商品3種は各120ミリリットル、380円。JR陸前山下駅そばの風月堂山下店や道の駅「上品の郷」などで販売している。連絡先は山下店0225(96)4713。

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