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万石浦 アサリ漁解禁 初日は1.1トン 15日まで計4日間

シーズン到来を喜び、手際良くアサリを採取する組合員ら

 石巻市万石浦湾の干潟で1日、今季のアサリ漁が始まった。東日本大震災の津波でアサリが流出、40ヘクタールほどあった干潟も地盤沈下するなど機能を失ったが、国・県の補助で造成して2017年から漁が再開。管轄する県漁協石巻湾支所が、資源保護やブランド化に取り組んでいる。待ちわびたシーズンの到来に漁師らが手際良く天然アサリを採取した。

 同市渡波梨木畑岸壁から約200メートル離れた4ヘクタールの干潟で午前10時ごろ、石巻湾支所の組合員や家族ら約100人が熊手を使い、体長3センチ以上のアサリ約1・1トンを出荷。3日に石巻市中央2丁目の「いしのまき元気いちば」に並ぶ予定だという。

 石巻湾支所の高橋文生運営委員長(71)は「万石浦産のアサリは甘みがあってどんな料理にも使える。多くの人に味わってもらいたい」とPR。「再建した干潟を守り続けるため資源管理もしっかりしていく」と意気込んだ。

 アサリは生育適地の減少などから全国で生産量減少が続く。万石浦湾でも震災以前は30~50トン採取されていた。一大産地の復活に向け、県漁協と東邦大などが個体数を調査し、適切な漁期や水揚げ量を決めている。今季は2、14、15日にも漁をして計10~13トンの出荷を目指す。

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