大阪のヨット、あす石巻寄港 千石船の会が歓迎式典
幕末に遣米使節団を護衛し太平洋を横断した軍艦「咸臨丸(かんりんまる)」が小笠原諸島の調査に派遣されて160年になることを記念し、小笠原や東京などの航路をたどっている大阪のヨットが5日午後1時ごろ、石巻市の市南浜マリーナに寄港する。
寄港するのは全長12メートル、総トン数6トンの「サザンクロス号」。石巻千石船の会メンバーが歓迎式典を開き、記念品の贈呈などを行う。
咸臨丸は、1871年に白石の開拓民を北海道に運ぶため塩釜から出港し、北海道木古内町のサラキ岬で座礁、沈没したとされる。
サザンクロス号は6日に石巻を出港してサラキ岬を目指す。日本海を回って8月に大阪に帰港する予定。2018年にも明治期に物流の中核を担い、千石船と称された「弁才船(べざいせん)」の航跡を巡って日本一周し、石巻にも寄港した。