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読書や学習促進へ連携 石巻市、ポプラ社と協定 社長「古里に恩返し」

 石巻市とポプラ社(東京)は3日、包括連携協定を結んだ。子ども向けの図書や絵本を出版する同社の知見とコンテンツを生かし、読書や学習環境の向上などで協力する。同社が自治体と協定を結ぶのは初めて。千葉均社長の出身地である同市に締結を持ちかけた。

 協定には読書の促進や絵本などを活用した魅力ある街づくり、食農教育、シティープロモーションに関することなど7項目を盛り込んだ。

 本年度は、小中学生に1人1台配備されているタブレット端末を活用した同社の電子書籍読み放題サービスを同市の釜小、開北小に無料で活用してもらう。百科事典を使った「調べ学習」の研修を教員や図書館司書向けに実施。市内の法人と連携した農業、自然体験会も企画する。

 締結式が市役所であり、斎藤正美市長と千葉社長が協定書に署名した。斎藤市長は「子どもたちが生きる力を育み、古里に誇りを持つことで定住意識の醸成にもつながる」と期待した。

 千葉社長は「古里に恩返しをしたい」と語り、「子どもと大人、本と自然や社会をつなぐ活動を通し、石巻の子どもたちが日本で1番笑顔が輝くようになればいい」と願った。

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