子どもの肥満対策に　東松島市、「ガクタベ」ウェブ配信　家庭での食育や運動後押し

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　東松島市の子どもたちの健康課題となっている肥満対策として、市は家庭での食育や運動を後押しするウェブサイト「ガクタベ」の配信を始めた。宮城学院女子大（仙台市）の協力を受け、食に理解を深めるクイズや運動方法に関する動画などを紹介。市の担当者は「心と体の健康に役立ててほしい」と話す。

　ガクタベは「学び」と「食べる」をかけて名付けた。「食育」「スポーツ」といった五つのメニューがあり、朝食を食べる利点や食品の栄養素などを学ぶクイズと解説を掲載している。

　市内のスポーツ施設やウオーキングマップも記載し、動画投稿サイト「ユーチューブ」の「イートくんチャンネル」から、楽しくできる運動を動画で紹介している。

　市は東京五輪の聖火が到着した２０２０年３月に「スポーツ健康都市」を宣言し、スポーツと食を通した健康づくりを推進する。子どもたちの健康課題の一つとなっている肥満傾向を改善しようと、宮城学院女子大の舛井道晴准教授とゼミの学生に協力を仰いだ。

　市の担当者や７人のゼミ生らがオンラインで協議を重ね、ウェブサイトの作成を考案。親のメタボリック症候群対策も兼ね、新型コロナウイルス下でも家庭で実践できる内容を集めた。

　４月末にサイト内のメニューがほぼそろい、５月１２日にあったオンラインミーティングでは、健康的な食事「スマートミール」の認証を取得した地元飲食店の料理の発信方法などを話し合った。

　サイトでは今後、家庭での手伝いを通じて子どもたちの身体活動を促すアプリの公開も予定する。市健康推進課の担当者は「学生たちが市民のために試行錯誤し、思いを形にしてくれた。家族だんらんのツールの一つにしてもらい、知る楽しみを感じながら心と体の健康につなげてほしい」と呼びかける。