学力向上へ 石巻市教委、小中全校で読書活動推奨 不読率調べ実態把握
児童生徒の学力向上に本腰を入れる石巻市教委は本年度から、市内全小中学校で読書活動を推奨している。読書と学力が相関関係にあることを踏まえた。各校から年に2回程度、不読率(1カ月に1冊を読まない子どもの割合)を報告してもらい、実態を把握する。
市教委が公表した2019年度全国学力テスト(石巻市全体)の小中学生のデータによると、読書好きは小学生の国語、算数とも平均正答率が64.4%、68.2%。同様に中学生も国語75.3%、数学58.4%、英語52.6%だった。
市教委の担当者は「平均正答率はいずれも高く、本と触れ合う子どもの学力が伸びている。全国でも同様な傾向」と説明する。文章を読み取ったり情報を理解したりする力は、教育に新聞を活用するNIE活動が奏功しているという。
市教委は読書を学力向上の土台と位置付け、幼児期の読み聞かせの大切さも強調する。幼稚園や家庭で本を読んでもらった子は就学後、文字を書いたり、本と親しむ度合いが違うという。
石巻小、本の紹介や感想文で書く力も
石巻市石巻小(児童279人)は本年度、読書活動を推進し、児童が読んだ本の感想や紹介文を書く活動に全校で取り組んでいる。書く活動は思考力、表現力を育て、鍛える。授業でも全ての教科で充実させる方針で、学力向上につなげる。
同校は毎週1、2回、朝の活動として10分程度の朝読書の時間を設定。児童が好きな本を読み、タブレット端末を活用し感想や紹介文を書いている。
入力された内容は全児童が閲覧でき、学びの幅が広がる。上級生の作品を下級生が読むことで、自然に「書く力」のレベルが高まることも視野に入れる。
川田知宏校長は「読む活動にとどまらず、書く活動を日常的に取り入れることにより、子どもたちの思考力、表現力が飛躍的に向上すると考えている」と説明する。
石巻小は年間1人20冊以上、全校で2万冊を読書の目標に据える。読書は読解力を養い、学力向上の土台となる。本は子どもの夢や可能性を広げる重要なツールでもあり、川田校長は「一生を左右する本との出合いを大切にしたい」と話した。
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