求人倍率1.43倍、県内最高 宿泊・飲食好調 石巻職安管内4月
石巻公共職業安定所(ハローワーク石巻)がまとめた管内の4月の有効求人倍率(現数値)は、前年同月比0.02ポイント上昇の1.43倍と、県内10カ所のハローワークで仙台、築館と並んで最も高かった。前年を上回るのは3カ月連続。新型コロナウイルス対策が進み雇用情勢は緩やかな回復傾向にあるが、燃料や原材料価格の高騰もあり先行きは見通せない。
有効求人数は前年同月比8.0%増の4484人で、4カ月連続の増加。有効求職者数は同6.5%増の3130人で5カ月連続のプラスだった。
新規求人数は同2.2%減の1566人。産業別では宿泊・飲食が51.1%増の68人、サービスは警備業がけん引し42.3%増の259人、医療・福祉は27.5%増の301人。卸売り・小売りは38.5%減の91人、建設は33.8%減の286人だった。
ハローワークの担当者は「卸売り・小売りの求人減は巣ごもり需要で増加した前年の反動のほか、物価高騰による買い控えの影響が出始めている可能性もある」と説明した。