河北春秋(6/15):2002年6月18日、午前10時半過ぎ、…

 2002年6月18日、午前10時半過ぎ、宮城スタジアム(宮城県利府町)に雨が落ち始めた。午後5時21分、涙雨となる。サッカー・ワールドカップ(W杯)日韓大会の決勝トーナメント1回戦で日本がトルコに0-1で敗れた▼熱狂し、不完全燃焼感も味わったあの日からもう、あと3日で20年になる。今年は日本サッカー界にとって節目の年と言えるだろう。低迷打破のため、1993年に幕を開けたJリーグは30年目のシーズンを戦っている▼リーグの「地域密着」の理念は浸透し、クラブは当初の10から58に増えた。地域に根差すチームがわがまちで戦い、代表が世界に挑む。「ローカル」と「グローバル」。特定チームに人気が集中し、国内で完結していたプロ野球にも在り方を問うた▼東日本大震災では、ベガルタ仙台が「希望の光」として躍進し、地域と共に歩む姿を示した。本拠地・ユアテックスタジアム仙台のオープン試合、前身のブランメル仙台対本田技研もちょうど25年前、97年6月1日のこと▼11月にはW杯カタール大会が開幕する。7大会連続出場の日本は1次リーグでドイツ、スペインと戦う。決戦の地はともに、ドーハ。Jリーグ開幕年に起きた「悲劇」の地を「歓喜」で包めば、日本サッカー界のさらなる節目となる。(2022・6・15)

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