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万華鏡のような視点で ペインター福田さん、初の個展 石巻・26日まで

福田さんと「夏の夜の夢」をモチーフにして描いた作品

 宮城県を拠点に活動するペインター福田美里さん(27)=涌谷町=の初の個展「Kaleidoscope(カレイドスコープ)」が、石巻市の街中に新しい絵画の風を起こしている。

 会場の石巻まちの本棚(中央2丁目)には、シェイクスピアの戯曲「夏の夜の夢」から着想を得て、アクリルで描いた独創的な色合いの絵、大小合わせて6点を展示、登場人物や妖精たちを花で飾ったような構図が市民の目を引いている。

 福田さんは「タイトルには万華鏡という意味がある。視点を変えると見方が変わる、無限に変化して見える。万華鏡のような視点で楽しんでほしい」と語る。

 まちの本棚という会場にふさわしく「シェイクスピアと花」「夏の夜の夢」といった福田さんの愛読書も展示、絵と本からシェイクスピアの世界を立体的に味わえる趣向になっている。

 福田さんは東日本大震災後、石巻市と縁ができた一人で「再生に向かう石巻には若手アーティストにも可能性が開けており、仙台にはないエネルギーを感じる。個展を第一歩に、活気ある文化の街づくりに関わっていけたら」と願う。

 18日は午後1時から同じビル2階にあるアートギャラリー「setsu(セツ)」でトークを予定。東北芸術工科大の同期でアーティストの工藤玲那さんと対談する。入場無料。

 会期は26日まで。ただし土・日・月曜のみオープン。開場時間は午前11時~午後6時。入場無料。連絡先は石巻まちの本棚0225(25)4953。

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