デスク日誌(6/17):街は動く

 秋田市の自宅アパートからほど近いラーメン店が3月、40年以上の歴史に幕を下ろした。新型コロナウイルス禍で、近くの繁華街・川反で飲んだ後の「締めラーメン」需要が減った。店頭の看板に伸びたツタの葉を見るたびに「もっと通っていれば」と胸がチクリ。

 市内を流れる旭川を挟み、川反の対岸にあるわが秋田総局の隣接地で、地上14階のマンション建設が始まった。市中心部のマンション建設ブームの一つ。飲食店の廃業や休業が相次いだ川反との対比が際立つようで皮肉だが。

 川反花柳界では明るいニュースがあった。今月、4年半ぶりに新人のあきた舞妓(まいこ)が誕生した。しかも県外出身者。秋田を選んでくれてありがとう。そして盛り上げてほしい。

 川反の飲食店の中には苦境を乗り切ろうとチャレンジする店も。居酒屋がクレープ店を出し、「締めクレープ」として女性中心に酔客の注目を集めている。

 いずれも総局から徒歩5分圏内の事象である。新型コロナが落ち着いて、人の流れが通常に戻ったとき、この街にどんな反応が生まれるのか。冷静に、そして温かく見届けたい。
(秋田総局長 久道真一)

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