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無病息災祈り、茅の輪くぐる 石巻・八雲神社「夏越の祓」

茅の輪をくぐる氏子ら

 東北地方が梅雨入りした15日、これから夏に向かう時期に疫病を含む世の中の罪やけがれを取り除く「夏越(なごし)の祓(はらえ)」が石巻市鹿又町浦の八雲神社であり、氏子ら約30人が参加した。

 境内にカヤで作った直径約3メートルの大きな「茅(ち)の輪」が置かれ、氏子らがくぐった。くぐり方には作法があり、まず一礼した後、最初は左回り、次に右回り、もう一度左回りに3回くぐった後、4回目はそのまま本殿に真っすぐ進み、参拝する。

 列を作った氏子らは2人一組になって神妙な表情で茅の輪をくぐり、年内の無病息災を祈った。

 八雲神社の夏越の祓は2019年、新天皇陛下が即位したことを祝う意味も込め、例大祭に合わせて始めた。

 おととしと昨年は新型コロナウイルス感染症の世界的な流行下にあり、コロナ収束の祈りを込めたが、今年はコロナ禍を脱しつつあるとの希望を込め、ウイズ・コロナ時代の安寧を願いながら実施した。

 天野文彦宮司は「コロナ禍を含め、最近は全国的に大雨や洪水などの水害も多くなっている。災害のない穏やかな社会と、人々が健康で過ごせることに心を砕いていきたい」と話した。

 茅の輪は30日まで境内に設置し、誰でも参拝できる。

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