河北抄(6/17):口に入れて食べ終わるまでに、その名前を3…

 口に入れて食べ終わるまでに、その名前を3度唱えると願いがかなう。スペインの伝統的なクッキー「ポルボロン」には、そんな言い伝えがあるという。

 頂き物の詰め合わせに添えられたカードで初めて知った。送り主は米粉レシピの普及に取り組む「CHOOSE FOODS」(仙台市青葉区)の宍戸由佳さん(48)。4月の当欄で米粉の進化について語ってもらい、ご縁ができた。

 素朴な甘さとほろほろと崩れていく食感が特徴。「ポルボロン、ポルボ…」と言っている間に口の中でどんどん形がなくなる。確かに3度唱えるのは難しい。こんなクッキーも本来の小麦粉でなく、米粉で作っているというから驚きだ。

 輸入小麦の高騰で米粉が注目されている。1~4月期の国産米粉の輸出実績は前年同期の2・5倍に伸びたという。コメの消費拡大につながるのはうれしい半面、ウクライナでの戦争が追い風になっているかと思うと、何とも気が重い。

 ポルボロン、ポルボロン-。口をもごもごさせながら、胸の中で大急ぎで叫んでみる。「ウクライナに平和を」

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