心の古里描き半世紀 柏谷さん、20回目の個展へ意欲 コロナ禍も絵が支えに
絵画と共に歩んで半世紀近く。石巻市蛇田の柏谷佳代子さん(78)が描き続けてきた北上川河畔の風景は、心の原風景として市民に愛されてきた。先ごろ19回目の個展を終えたばかりだが、次の目標は節目の20回。創作意欲は衰えない。
仙台市宮城野区のTFUギャラリーミニモリで5月にあった第83回河北美術展では、洋画で入選した柏谷さんの「セーリングの後」が入場者の目を捉えた。クリアなタッチと色使いが柏谷さんの絵の個性を際立たせていた。ヨットが浮かぶ北上川の光景はずっと追求し続けているテーマだ。
柏谷さんは「時間が移り変わる中で水の揺らぎを表現するのは毎回格闘」と話す。河北美術展に出品すること39回。うち入賞1回。入選に至っては「25回くらいかな」と記憶をたどる。
絵を本格的に学び始めたのは30代からと決して早くない。石巻高の理科実習講師をしながら武蔵野美術大の通信教育を受けた。でも絵は小さい頃から好きだった。小学生の時、太斎惇さんの日曜写生会に通った。洋画研究グループ「赤土会」の浅井元義さん、「まんぼう画会」の東城照夫さんや玉井豊さんらと知り合った。石巻地方の絵画文化発展に貢献してきた画家たちとの交流は、柏谷さんにとって人生の大切な財産になっている。
「絵を通じた出会いに感謝している。心が折れそうになる時も私を立て直してくれたのは絵だった」
今は教える立場になり、蛇田公民館で絵画教室を開講。自身も生徒と一緒に「花」を題材にした透明水彩画に挑戦、「教えることで学ぶことが多い」と語る。
東日本大震災は柏谷さんの作品に新たな意味を加えた。在りし日の北上川河畔の風景が、市民にとって震災前の懐かしい古里の風景になったからだ。
新型コロナウイルス禍に束縛感を抱いたが「私には趣味の絵がある。心にゆとりが持てた。3年後を目標に新作に取りかかり、20回目の個展を実現させたい」と、今日もキャンバスに向かう。
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