<いぎなり仙台/途中下車の旅すっぺ>JR仙山線作並駅(仙台市青葉区) 県境交流が進む温泉郷

ラサンタで定期開催される「仙山交流市」。次回は26日
ぬくもりある木造の作並駅舎。週末になると観光客で活気づく

 駅は作並温泉の玄関口。旅館・ホテルの送迎バスが広場に止まり、降りてきた観光客を温かく迎える。

 バスを横目に、駅前の国道48号(関山街道)を西の山形県方面に15分ほど歩く。北側の旧道に入ると、往時の宿場町「作並宿」だ。

 面影はもはやないが「作並仙台藩境目番所跡」の標柱を見つけた。地元出身で作並振興協会会長の庄子勝彦さん(75)が「仙台藩は江戸期、関山峠を越えて山形側と行き来する物資や人の移動を取り締まったようです」と教えてくれた。

 さらに15分歩くと、ホテルの看板とともに作並温泉郷が姿を現した。一角の「湯のまち作並 観光交流館ラサンタ」で5~12月の最終日曜日(12月は別日程)に開かれるのが、山形県境に近い立地を生かした「仙山交流市」。山形側からも多くの店が参加し、農産物や加工品、工芸品を通じて買い物客との会話が弾む。

 ラサンタは同協会が運営する。「それぞれに魅力を持つ宮城、山形両県の自然や風土を味わえます」と庄子さん。イタリアンサンドやチキンカレーが人気の「アルベロカフェ」も入居している。歩き疲れは無料の足湯でリフレッシュしよう。(菊地弘志)

[メモ]1931年8月開業。ログハウス風の待合室を備える。仙山線で交流電化の試験が行われ、57年9月、国内初となる交流電化の営業運転が仙台-作並間で始まった。「交流電化発祥地」の石碑がホームに立つ。周辺にニッカウヰスキー仙台工場など。

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