創業者の生家跡を公園に 東京の不動産業会社・グループが整備 石巻・日和が丘
不動産事業などを展開する山田グループの青葉(東京)は、グループ創設者の山田正志氏(98)の生家跡である石巻市日和が丘1丁目に地元貢献として公園を整備した。市が管理し、住民の憩いの場や緊急時の避難場所などに活用する。市は14日、山田氏に感謝状を贈った。
生家跡は長年、貸し駐車場として使われていた。公園は2019年4月に着工し、12月に完成。広さは438平方メートルで、あずまややベンチ、照明灯を設けた。
高齢者が多い地元の意向も受けて遊具は設置せず、救急車の駐車スペースなどとしての利用も想定する。造成や設備設置などの費用計約3000万円は全て同社が負担した。
感謝状贈呈式が市役所であり、山田氏の長男の真嗣社長(52)らが出席。斎藤正美市長は「本当にありがたい。きれいに、有効に使わせていただく」と礼を述べた。
真嗣社長は東京出身だが、本籍は山田氏とともに石巻市にあるという。「父も石巻に来たがっていた。近隣の人が気軽に集える公園になればいい」と語った。