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千葉の死傷事故から1年 石巻署、通学路を緊急点検 関係機関と合同で実施

横断歩道の前で意見交換する参加者

 千葉県八街(やちまた)市で下校中の小学生5人が飲酒運転のトラックにはねられ死傷した事故から28日で1年になるのを前に、石巻署は27日、石巻市大街道西2丁目の国道398号の横断歩道で、関係機関と通学路の合同緊急点検を実施した。

 市教委、市釜小、道路を管理する県東部土木事務所の職員ら計7人が参加。点検箇所で安全対策に関して意見交換を行った。

 大街道交番前にある横断歩道は昨年3月に都市計画道路「石巻工業港運河線」が一部開通したのに伴い信号機が撤去された。周辺の道路は釜小の通学路になっているが、学校は安全を重視し、児童に横断歩道を使わないよう指導している。

 市教委の担当者は「歩行者への安全教育による対策には限界がある。運転手のマナー向上に力を入れてほしい」と述べた。佐々木憲男交通指導係長は「飲酒運転の取り締まりと、横断歩道での歩行者優先の呼びかけを今後も続けていく」と話した。

 石巻署は28日にも市中心部と湊地区をつなぐ内海橋たもとの交差点で点検を実施する。

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