ベガルタDF蜂須賀、大けがから復帰 攻撃力をアピール

今季公式戦初出場となった天皇杯3回戦で競り合う蜂須賀(右)

 J2仙台のDF蜂須賀がピッチに戻ってきた。右膝軟骨損傷の大けがから復帰し、22日の天皇杯全日本選手権3回戦のJ1C大阪戦で、今季初めて公式戦に出場。持ち味のクロスの精度や推進力は健在で、右サイドバック(SB)のポジションに厚みをもたらしそうだ。

 C大阪戦は先発出場し78分プレー。果敢に攻め上がりクロスを狙った。後半17分には敵陣深くでパスを通し、MF鎌田のゴールをお膳立て。「伸び伸びプレーできた。起点になってボールをさばけた場面もあった」。まずまずの収穫は得た。

 仙台一筋10年目の31歳。主力として活躍してきたが、昨年はDF真瀬に定位置を奪われ、途中出場がメインに。強い思いを懸けて臨んだ今年1月の1次キャンプで、膝が悲鳴を上げた。

 手術後、1カ月は地面に足を付けられなかった。松葉づえ生活で、利き足が細る。少しでも筋肉の衰えを防ぐため、血流を制限する加圧トレーニングに励んだ。「きつかった」。体も気持ちも追い込まれそうになる。

 支えになったのは、右膝前十字靱帯(じんたい)損傷で長期離脱したMF松下の存在だった。同じ境遇同士、「2人で出場したら何ができるだろうか」と、リハビリ中にいつも語り合った。「(松下)佳貴がいたから乗り越えられた。(心は)暗くならなかった」と振り返る。

 復帰時期は1カ月以上早まった。脚の状態は「80~90%まで戻った」。主に真瀬やDF若狭が担ってきた右SBの定位置を射止める気は十分。今のチームに必要なのは「相手1人をかわす勇気」と言い、「仕掛けてクロスを上げたり、カットインからミドルシュートを打ったりとイメージしている」と力を込める。

 アピールの場にようやく立った。表情は明るく、充実している。
(佐藤夏樹)

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