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石巻・祈念公園参加型運営協、初の総会 全体で「伝える内容」計画

 石巻市の石巻南浜津波復興祈念公園で活動する市民団体などでつくる同公園参加型運営協議会の本年度総会が6月29日、市防災センターであった。

 本年度は「杜づくり」「伝承」「市民利用」の各部会の活動に加え、全体の課題を整理し、伝える内容と手段の整理・体系化を図る「インタープリテーション全体計画」に取り組む。公園、協議会として伝えるべき内容をより明確にする。

 昨年2月の協議会設立、同3月に公園が開園してから初めての総会となった。各部会が初年度の活動報告と本年度の計画を説明した。黒沢健一会長はあいさつで「開かれた協議会。どんどん新しい個人、団体が活動できる場にしていきたい」と語った。

 伝承部会は県内の語り部が経験・教訓を来訪者に伝える語り部プロジェクトを継続、拡充。杜づくり部会は植樹のほか、関係者が課題と対応策について円滑に協議できる仕組みもスタートさせる。市民利用部会はより積極的な市民利用への活動を続ける。

 伝承部会を中心に取り組むインタープリテーション全体計画は米国の国立公園が発祥。ガイドプログラムや展示など個別の発信ではなく、公園全体で行う『伝える計画』のこと。国内の先行事例視察などを通してイメージをつかむところから取り組む考え。アドバイザーを務める東北大災害科学国際研究所の佐藤翔輔准教授が説明した。

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