フレッシュマン奮闘>特養ホーム花水木
それぞれの夢と希望、不安を胸にこの春、社会への第一歩を踏み出した若者たち。石巻地方で奮闘する各分野の新戦力を紹介する。(随時掲載)
■特養ホーム花水木・介護福祉士 鈴木 晴大{はると}さん(20)
<「人の役に」思い貫く>
今春、石巻市鹿又八幡前の特別養護老人ホーム花水木に新たな戦力として加わった。福祉の仕事に興味を抱いたのは、近くにある石巻北高に在学中、花水木で体験したボランティア活動がきっかけだったという。
以前から福祉には関心があったが、人助けができる職業として自分の進む道と定めた。高校卒業後、仙台市の仙台医療福祉専門学校に進学し、介護福祉士の資格を取得。古里石巻市の福祉施設での就職を希望する中、縁があった花水木への就職へとつながった。
就職から3カ月になろうとしている現在、仕事のイロハを学ぶ毎日が続く。お年寄りの介護、介助で一人前になるには多くの作業に習熟する必要がある。
鈴木さんは「できないことだらけで、学ぶことに一生懸命の毎日。自ら進んで作業に取り組み、努力を重ねたい」と話す。
お年寄りの生活を支えるのはまさにオーダーメード。体格、持病や体の状態、10人いれば10人それぞれに最適な介助、介護をしなければならない。
「人の役に立ちたい」という鈴木さんの思いは、指導する側にもしっかりと伝わり、鈴木さんの成長を促している。
石巻市の自宅で両親、姉と4人暮らし。休日はドライブで気分転換を図る。石巻市に生まれ、この地で働く。その一歩一歩を踏みしめながら今日も仕事に向かう。