閉じる

地域おこし協力隊員 石巻市、新たに4人委嘱

委嘱状交付式に出席した(左から)松本さん、米倉真喜子さん、斎藤市長、米倉勝巳さん、小暮さん

 石巻市は1日、地域おこし協力隊員に新たに4人を委嘱した。農水産物の6次産業化や福祉、観光事業を展開する市内の企業や団体に加わり、地域活性化に取り組む。

 4人は水産加工業「ヤマナカ」=石巻市幸町=に所属する松本翼さん(40)、農業法人「田伝むし」=同市和渕=の米倉勝巳さん(40)、妻で一般社団法人りぷらす=同市相野谷=の真喜子さん(45)、一般社団法人「雄勝花物語」=同市雄勝町=の小暮佐知子さん(53)。いずれも4月から各団体でインターンをしていた。

 埼玉県富士見市出身の松本さんは元ムエタイ選手。タイで10年間活躍した後、自動車部品会社の現地駐在員を務めていた。海外経験や語学力を生かし、冷凍殻付きカキなどの販路拡大などに取り組む。松本さんは「協力隊のホームページで最初に見たのがヤマナカで『これだ』と思った」と応募の理由を語った。

 ともに県内出身の米倉さん夫妻は都内で働いていた。新型コロナウイルスの感染拡大で今後の働き方を考え、Uターンを決意。勝巳さんはコメ作りと近隣農家の販路開拓を、真喜子さんは多世代交流の拠点づくりに携わる。真喜子さんは「河北地区を住み続けたいと思える場所にしたい」と話した。

 小暮さんは埼玉県川口市出身で、多賀城市から移住。都内の百貨店に長く勤めていた。花物語が運営する雄勝ガーデンパークでボランティアをし、理念に共鳴したという。薬草園の整備やハーブの栽培などを担う小暮さんは「地域の人と仲良くなり、元気に楽しみたい」と抱負を語った。

 委嘱状交付式が市役所であり、斎藤正美市長は「石巻を好きになり、地域が元気になるように力を貸してほしい」と激励した。

関連タグ

最新写真特集

石巻かほく メディア猫の目

「石巻かほく」は三陸河北新報社が石巻地方で発行する日刊紙です。古くから私たちの暮らしに寄り添ってきた猫のように愛らしく、高すぎず低すぎない目線を大切にします。

三陸河北新報社の会社概要や広告、休刊日などについては、こちらのサイトをご覧ください

ライブカメラ