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芭蕉が歩いた石巻巡る 鹿又駅発着10.9キロ 文化や食、満喫

芭蕉をしのび、コースを巡る参加者たち

 石巻ならではの食の開発などを通して観光振興に取り組む石巻フードツーリズム研究会主催の「駅からハイキング~芭蕉が歩いた夏の石巻内陸部を知って・学ぶ」が9日、石巻市鹿又のJR鹿又駅を発着点にあった。

 今回は広域合併前の旧町の駅エリアを初めてピックアップ。千葉市や五所川原市などから十数人が参加し、宮城学院女子大の学生らも応援に駆け付け、10.9キロのコースを歩いた。

 鹿又駅を出発した参加者は古代ハス「大賀ハス」で知られる光明寺や、松尾芭蕉が46歳で「奥の細道」を旅してから6年後に詠んだ句といわれる「川上と この川下や 月の友」の句碑が建立されている八雲神社を熱心に見学。芭蕉をしのびながら石巻内陸部の魅力を満喫した。

 川の上・百俵館ではカレーライスに加え、石巻ならではの郷土料理「おくずかけ」や石巻おでん、桃生茶などを味わった。道の駅「上品の郷」では思い思いの土産品を購入した。

 一緒に参加した研究会の須能邦雄会長(79)は「小雨が降るあいにくの天候だったが、参加者の皆さんは文化の薫りがある石巻に関心を持ってくれた」と笑顔で話した。

 「駅からハイキング」は来年3月にも開催する予定。