石巻産ビール完成祝う 旧映画館改装・醸造所お披露目
一般社団法人イシノマキ・ファーム(石巻市北上町)が石巻市中央1丁目の旧映画館を改装し整備したクラフトビール醸造所「ISHINOMAKI HOP WORKS(イシノマキホップワークス)」で18日、初めて仕込んだビールと醸造所のお披露目イベントが開かれた。市内外からビールファンらが駆け付け、石巻初の醸造所で誕生した記念の一杯を楽しんだ。
6月16日に仕込み、30日間熟成させて完成したばかりの看板商品「巻風エール」のたる生を用意。屋外の特設会場で販売し、来場者たちは青空の下で石巻産ホップを使ったしっかりとした苦みが特長のビールを味わった。
60年にわたり映画館「日活パール劇場」として親しまれた施設も開放した。醸造所のほか、80席が残る劇場や2階の映写室なども自由に見学してもらった。
仲間と来場した市内のユーチューバー高橋義仁さん(40)は「完成を楽しみにしていた。飲みやすく、ビール日和でなおのことおいしい」と笑顔だった。
イシノマキ・ファームの高橋由佳代表理事(58)は「たくさんの方に完成を喜んでもらいうれしい。石巻ならではの副原料を使ったり、水産品に合う味わいにしたりと、オリジナルビールづくりに挑戦したい」と力を込めた。
市内外の飲食店や小売店に出荷するほか、平日のみ醸造所で直売も行う。営業は午前9時~午後5時半。巻風エールの缶入り550ミリリットル900円、瓶入り330ミリリットル660円。施設開放日も月1回設ける予定。