災害時の車両支援を確実に JAFとカーシェア協、資金募る
日本自動車連盟(JAF)は、寄付車を活用した被災地支援に取り組む日本カーシェアリング協会(石巻市駅前北通り1丁目)の活動資金を募るクラウドファンディング(CF)を始めた。災害発生時の迅速で確実な支援活動の実現と取り組みの認知度向上を後押しし、「災害時にも車に困らない社会づくり」に貢献する。
協会は寄付車を集め、災害時に被災地へ届けて無償貸与する支援活動を続けてきた。2016年の熊本地震や18年の西日本豪雨など、これまで10以上の災害で、延べ1800件余りの車の無償貸し出しを実施。直近では15日からの大雨で被害を受けた大崎市などでも活動を展開している。
CFの目標金額は300万円。手数料を除いて全て協会に寄付し、車の維持管理費や被災地までの運搬費などに役立ててもらう。
現在、協会では約240台の車を保有。車検や自動車保険料、自動車税のほか、被災地まで車を運ぶ運搬費用やスタッフの旅費などが必要で、21年の災害支援事業費は1880万円を超えた。活動資金は民間の助成金や寄付などが主体で、余裕がないのが実情だ。
JAFは被災地でロードサービスを行ってきた経験から、協会の活動に共感し支援を提案。CFに取り組むことで活動資金の確保はもちろん、災害時に車を失う大変さを多くの人に伝えられると考えた。
協会の担当者は「資金を確保できていれば迅速に必要な規模の支援が行える。取り組みを知ってもらうこと自体も災害への備えになる」とJAFに感謝する。
JAFの担当者は「災害時に車で困らない仕組みを一緒につくり上げ、自動車ユーザーの優しさであふれる社会にしたい」と話す。
CFは「レディーフォー」のサイトで9月8日まで行っている。
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