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牡鹿に活気 初の「まるごと市」 実行委、海の幸提供に手応え

新鮮な海の幸を求める人が詰めかけたまるごと市

 「第1回牡鹿半島まるごと市」が22日、石巻市鮎川浜南の拠点エリア「ホエールタウンおしか」内の観光物産交流施設「Cottu(こっつ)」駐車場で開かれた。心配された荒天も小雨程度にとどまり、地元住民をはじめ、行楽で牡鹿半島を訪れた人たちでにぎわった

 地元の漁師や飲食店関係者らでつくる実行委員会が地域を盛り上げる機会として企画。金華山沖や寄磯浜など牡鹿半島の各浜で漁獲した海の幸を集めた。

 今回の目玉はウニ、ホタテ、ホヤの箱売り。ウニは大ぶりな17、18個計2キロを3000円、ホタテも約18個計1キロを1000円、ホヤも1000円とそれぞれ格安で販売した。

 定置網で取れた金華サバやアジ、チダイといった鮮魚も市価より大幅に安く提供したほか、捕鯨基地の鮎川港を象徴するクジラの大和煮の缶詰、ホタテ、ツブ貝、イカを詰め合わせたバーベキューセットも並んだ。

 買い求めた東松島市の60代主婦は「慣れ親しんだ味を求めてきた。顔なじみとも久々に会えた」と喜んでいた。

 企画した一人で民宿経営熱海孝広さん(42)は「東日本大震災以降、鮎川地区から鮮魚店がなくなってしまった。地元の人が集い、行楽客にも新鮮でおいしい海の恵みを提供する場にしたい」と意気込む。

 一般社団法人鮎川まちづくり協会代表理事の斎藤富嗣さん(62)は「水産と観光に携わる両者が協力したイベント。ぜひ定着させたい」と話し、夏場の定期開催を検討する。

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