浅村への依存度高く 東北楽天の前半戦振り返る(打者編)

 東北楽天は44勝42敗2分けのパ・リーグ3位で前半戦を終えた。ペナントレースは首位ソフトバンクから5位オリックスまでが2・5ゲーム差でひしめく大混戦。ここまでの戦いぶりを投打に分けて振り返り、後半戦で勝ち抜くためのポイントを探った。
(東北楽天取材班)

難敵のオリックス・山本から3ランを放つ浅村。勝負強い打撃で打線をけん引したい=16日、楽天生命パーク宮城

1点もぎ取る攻撃が重要

 チーム防御率パ・リーグトップの西武との前半戦最後の3連戦。東北楽天の石井監督が「打線は底(に落ちた状態)を抜けている」と指摘した通り、3戦全てで2桁安打を放ち、打撃が上向きつつあることを印象づけた。

 24日に2打点を稼いでリーグトップの59打点、得点圏打率3割3分をマークする浅村が勝負の鍵を握っている。今季、浅村が打点を記録した試合は27勝8敗1分けと大きく勝ち越す。「走者がいる場面は自分がかえさないといけないと思ってやっている」。本人の責任感と比例するように、チームの主砲への依存度の高さがうかがえる。

 特に、開幕当初の勢いを失った5月中旬以降、6月5日のDeNA戦(横浜)で決勝の逆転2ラン、同8日の広島戦で今季2本目のサヨナラ打と、土壇場での勝負強さが光る。

 昨季打点王の4番島内はリーグ4位の打率2割8分7厘、同6位の44打点と、「投高打低」が顕著な中で奮闘する。長年の課題である足を絡めた攻撃も改善の兆しがみられ、西川、小深田、山崎が既に2桁盗塁を記録。いずれもリーグトップ10に入る。

 ただ「打線は水物」(石井監督)と言われるように、好調を維持するのは難しい。今季3度あった2桁得点の次の試合はいずれも打線が振るわずに敗戦した。

 東北楽天の1番打者の出塁率は3割5分7厘でリーグトップ。打率は2割2分5厘と下から2番目だが、日本ハムから加入した西川がリーグ最多の55四球を選んで、出塁率を押し上げている。

 後半戦に向け、安打だけに頼らない、しぶとく1点をもぎ取る攻撃が重要になる。

 石井監督は22日の西武戦の六回無死三塁で、代打川島が追い込まれながらも1点差に迫る二ゴロを放った場面を例に挙げて指摘した。「ヒットを打つだけではない。泥くさく走者をかえすのが後半戦はいっそう大事になる」。パ・リーグは首位から5位までが2・5ゲーム差と大混戦。東北楽天にとって、譲れない後半戦が29日に始まる。

河北新報のメルマガ登録はこちら

企画特集

先頭に戻る