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石巻産紅茶、桃生の新工場で製造本格化 ファーム・ソレイユ東北

発酵して紅茶らしい色になり、火入れ機に投入される茶葉

 石巻市の桃生茶を使った紅茶「kitaha(キタハ)」を販売するファーム・ソレイユ東北(石巻市旭町)は、桃生地区に新設した工場で本格的な製造を始めた。

 28日は前日に近くの鹿島茶園で摘み取った茶葉約170キロを加工した。風を送ってしおらせた茶葉を機械でもみ、発酵機に投入。赤茶色になった葉を火入れ機で乾燥させると、紅茶らしい甘い香りが広がった。最後に茎や粉を取り除いて完成させた。

 今年は31日まで製造する。味が落ち着くまで保管し、10月以降に出荷を始める計画。同社kitaha開発室の日野朱夏室長(30)は「想定以上の数量を製造できていて、味も良い」と手応えを語った。

 工場は5日に完成し、9日に稼働した。それまでは茶葉を静岡県に運んで加工していたが、地元で完結できるようになった。発酵茶専用の工場は東北で唯一で、今後はウーロン茶の製造にも挑戦する。

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