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迎え火に面影重ねる 石巻南浜祈念公園で「ココロの灯り」

震災の犠牲者に向けて灯籠の明かりをともした

 東日本大震災の発生から11年5カ月となった11日、追悼行事「ココロの灯(あか)り」が石巻市の石巻南浜津波復興祈念公園で開かれた。盆の迎え火として灯籠やキャンドル計約1000個に明かりをともし、犠牲者に思いをはせた。

 石巻商工会議所青年部が主催し、今年で6回目。公園内の「がんばろう!石巻」看板前にLEDの白や赤、緑の灯籠とキャンドルを並べた。中央に組んだやぐらの頂上では迎え火をたいた。会場には遺族や地域住民らが訪れ、明かりを見つめたり、手を合わせたりしていた。

 追悼式では同市の私立日和幼稚園の園児だった長女愛梨ちゃん=当時(6)=を亡くした佐藤美香さんが、震災の教訓や命の大切さを訴える紙芝居を朗読。「子どもたちの命が守られる世界になってほしい」と呼びかけた。

 青年部の鈴木孝正会長(47)は「震災で起きた事実を忘れてほしくないという思いで開催している。石巻で亡くなった人たちが帰って来られるように明かりをともした」と話した。

 追悼式ではピアニストやゴスペルグループによる追悼歌の披露もあった。

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