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福島原発処理水放出 風評軽減へ有識者会議 秋葉復興相、設置表明

村井知事(右)から要望書を受け取る秋葉復興相

 秋葉賢也復興相(衆院比例東北)は17日、県庁を訪れ、就任後初めて村井嘉浩知事と面会した。来春にも予定される東京電力福島第1原発処理水の海洋放出に関し、風評被害の軽減策を検討する有識者会議を復興庁内に設置する考えを示した。

 東日本大震災で被災した仙台市沿岸部にも地盤がある秋葉氏は「(被災翌日の)戦場のような光景を忘れられない。現場の悲痛な思いを常に意識し、県と連携して復興に取り組みたい」とあいさつした。

 村井知事は(1)被災者の心のケアや災害公営住宅の見守りといったソフト事業への支援継続(2)福島第1原発処理水放出に伴う生産者・事業者の「なりわい維持」に必要な風評被害対策や国内外への正しい情報発信-などを求める要望書を提出。「地元の大臣として特段のリーダーシップを発揮し、漁業者の皆さんが『秋葉復興相が就任して良かった』と言えるようにお願いしたい」と述べた。

 非公開の面会終了後、秋葉氏は「最終的には被災地の人口流出に歯止めをかけ、各地域のコミュニティーが再生して復興が完成する」と強調。

 有識者会議について「国民の理解を深め、不安を払拭するため情報発信の強化を考えなければいけない。具体的な行動や手法のアイデアを検討したい」と話した。

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