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盆踊りで交流の輪 住民の力で初の夏祭り 東松島・防災集団移転団地あおい地区

トラックのステージを囲み、盆踊りを楽しむ来場者
祭りの最後には花火が打ち上げられた

 東松島市の防災集団移転団地あおい地区の第1回夏祭りが14日、あおい1丁目公園で開かれた。これまでは青森市のNPO法人などの協力を受けて開催してきたが、今年は地区単独で初めて企画。住民らが盆踊りやカラオケを楽しみながら交流を深めた。

 あおい1~3丁目の各自治会とあおい地区会が主催し、会場中央にはちょうちんを飾ったトラックのステージが用意された。2回にわたって盆踊りを開き、浴衣姿の来場者が輪をつくって踊った。

 カラオケタイムでは住民が自慢の歌声を披露。祭りの最後には110発の花火が打ち上げられ、新しい住宅が立ち並ぶ街を彩った。

 矢本東小2年の永松聖悠(きりと)さん(7)は「子ども会でラムネを売るのを頑張った。くじ引きをしたり盆踊りを見たりして楽しかった」と話した。

 夏祭りは住民が仮設住宅で暮らしていた2012年から開催。支援を受けて青森ねぶたなどが披露され19年まで続いたが、新型コロナウイルスの影響で20、21年は中止となった。

 今回は東日本大震災から11年が過ぎ、本来の地域の夏祭りとして震災前を思い出してもらえるイベントにしようと企画した。

 あおい地区会の小野竹一会長(74)は「自分たちの力で何でもできるようになって自立したと言えると思う。20年、30年先につながるあおいの夏祭りをこれからつくっていきたい」と語った。

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