閉じる

歯を守ろう 石巻・渡波小で「お口の健康教室」 かむ大切さ指導

歯科衛生士の渋谷さんから、かむことの効果を学ぶ4年生

 石巻市渡波小(児童302人)は2、4、6年生を対象にした「お口の健康教室」を開いた。市健康推進課の歯科衛生士が講師となり、学年によって設定したテーマの授業をした。児童は自分の歯は自分で守る意識を高めた。

 このうち4年生のメインテーマは「かむことの効果」。4年1組では、26人の児童を前に技術主査の渋谷麻里さんが先生役を務めた。

 「一口、食べ物をかむとき、何回かむか」。渋谷さんは児童に問いかけ「平均すると10~20回、1回の食事で600回かんでいる」と説明した。

 かむことの効果について(1)肥満防止(食べ過ぎを減らす)(2)味覚の発達(味を感じる)(3)言葉の発音がはっきり(4)脳の発達(朝ごはんをしっかり食べる)(5)歯の病気の予防(6)がん予防(7)胃腸に優しい(8)全力投球-の8項目を挙げた。

 唾液によって歯が守られること、たくさん唾液が出ると体の抵抗力が高まることなどを紹介した。よくかむための工夫を取り上げ「ゆっくり食べることを意識してほしい。姿勢がすごく大切で、背筋を伸ばす」と話した。

 虫歯予防に触れ「夜寝る前の歯磨きは続けてほしい。寝ている間は唾液の量がぐっと減る。歯磨きで汚れをしっかり落とす」と助言した。

 大事な歯を守るための目標をプリントに書かせ、複数の児童が「毎日磨く」「虫歯にならないようにしっかり歯磨きをする」などと発表した。

 渋谷さんは「一口20~30回かむ。かむことは歯だけでなく、体全体にもいい効果がある」と強調した。

 1、3、5年対象のお口の健康教室は11月に開く。全校での取り組みは虫歯予防をはじめ、小学生の段階から健康づくりの意識を育てる狙いがある。

 2、4、6年対象の教室は6月15日にあった。

関連タグ

最新写真特集

石巻かほく メディア猫の目

「石巻かほく」は三陸河北新報社が石巻地方で発行する日刊紙です。古くから私たちの暮らしに寄り添ってきた猫のように愛らしく、高すぎず低すぎない目線を大切にします。

三陸河北新報社の会社概要や広告、休刊日などについては、こちらのサイトをご覧ください

ライブカメラ