閉じる

群馬・おおた芸術学校、石巻で演奏披露 復興支援が縁 地元生徒も共演

合同演奏を披露する出演者たち

 東日本大震災後、支援活動を通して石巻市との絆が生まれた群馬県太田市のおおた芸術学校付属オーケストラ「ジュネス」と合唱団「コールエンジェル」のメンバー約100人が20日、石巻市開成の市複合文化施設(マルホンまきあーとテラス)で演奏と歌を披露した。未来を担う子どもたちとの文化交流を狙いに石巻市教委が主催、おおた芸術学校が共催した。

 「太田市・石巻市交流演奏会」と名付けた音楽イベントには、石巻市から桜坂高吹奏楽部・合唱部、蛇田中吹奏楽部も出演。それぞれ、鈴木英史作曲「大いなる約束の大地~チンギス・ハーン」、樽屋雅徳作曲「マードックからの最後の手紙」などの音色を響かせ、日ごろの練習の成果を遺憾なく発揮した。

 コールエンジェルは、シャーンドル・カーニャーディ作詞、ミクローシュ・コチャール作曲の合唱組曲「冬のたそがれ」といった天使のような歌声で会場を沸かせた。

 小学5年生から高校3年生で構成するジュネスのメンバー74人は、シベリウス作曲「交響曲第2番二長調作品43」と、Official髭男dismのヒットメドレーを演奏。クラシック、ポップスの迫力あるサウンドで魅了した。

 ラストステージでは、桜坂高吹奏楽部とジュネスの演奏に合わせて、合唱部員1人とコールエンジェルのメンバー27人がステージ下に並び「翼をください」を熱唱。ラデツキー行進曲では約400人の観客と一緒に手をたたき、ムードを盛り上げた。

 ジュネスのメンバーである高校3年生の女子生徒は、2年間は演奏旅行ができなかったことから「石巻市での演奏をとても楽しみにしていた」と語っていた。

関連タグ

最新写真特集

石巻かほく メディア猫の目

「石巻かほく」は三陸河北新報社が石巻地方で発行する日刊紙です。古くから私たちの暮らしに寄り添ってきた猫のように愛らしく、高すぎず低すぎない目線を大切にします。

三陸河北新報社の会社概要や広告、休刊日などについては、こちらのサイトをご覧ください

ライブカメラ