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「香煎」のそばやお菓子、来月3日販売開始 宮城学院女子大と企業が連携

「香煎せいろうどん」(左)と「香煎まぜそば」

 石巻産の大麦「ミノリムギ」を焙煎して粉末にした香煎(こうせん)を使ったうどん、そば、スイーツが完成した。宮城学院女子大現代ビジネス学部の石原慎士教授のゼミと、石巻市内の企業や商店が産学連携した「石巻発香煎プロジェクト」の第1弾。うどん、スイーツは9月3日に道の駅「上品の郷」(石巻市小船越)、いしのまき元気いちば(同市中央2丁目)などで販売を開始。上品の郷のフードコートでは、新メニューとして「香煎せいろうどん」「香煎まぜそば」を提供する。

 香煎は風味豊かで食物繊維を多く含む。ミネラルも豊富で、ビタミンB2による美容効果も期待できる。

 販売用の香煎うどんは、石巻産小麦の「夏黄金」に香煎を配合した。オリジナルのサバだしスープが付く。1袋385円。

 スイーツはロールケーキ(1080円)とマドレーヌ(190円)の2種類。バウムクーヘンも開発中だ。うどんは島金商店、山形屋商店、舟形アグリ食品販売、スイーツは舟形アグリ食品販売、萬楽堂と、いずれも石巻市内の企業や商店がそれぞれ携わった。

 フードコートの食事処こばやしで提供する香煎せいろうどん(700円)は、のどごしが良く、スープは4種類のだしをブレンドした。山形の「だし」やモロヘイヤなどの薬味で味変も楽しめる。香煎まぜそば(880円)はダイニングたまり場のメニュー。具だくさんでオリジナル専用麺に、ネギ油とピリ辛のみそが絶妙にマッチする。

 上品の郷で24日、商品発表会があり、石原教授と学生3人、開発に協力した企業関係者らが出席した。

 企業や商店の関係者は「香煎の風味、香りを生かした」「香煎の魅力と味を広めていきたい」などと話し、PRに努めた。ゼミの3年坂本来夢さん、及川日和さん、佐藤可奈さんは「試行錯誤の末にできた自信作。多くの人たちに味わってほしい」と呼び掛けた。

 大麦は麦茶やビール、麦めしなどに利用されるのがほとんど。新たな活用で需要拡大にも期待が集まっている。

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