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雨雲射抜く歓喜の飛行 3年ぶり松島基地航空祭 2万5000人来場

3年ぶりの航空祭で披露されたブルーインパルスの展示飛行

 新型コロナウイルスの影響で3年ぶりとなる東松島市最大のイベント「松島基地航空祭2022」が28日、航空自衛隊松島基地で開かれた。断続的な雨でほとんどの飛行プログラムが中止となったが、来場者は曲技飛行チーム「ブルーインパルス」の航空ショーや戦闘機との記念撮影を楽しんだ。

 新型コロナ感染拡大防止のため基地への入場は応募制となり、約2万5000人が来場した。

 2回予定されていたブルーインパルスの飛行は悪天候で午後のみとなったが、空が明るくなると来場者から「願いが通じた」などと喜ぶ声が上がった。

 6機編成で「デルタ・ループ」や「チェンジ・オーバー・ターン」といった技を披露。雨に降られて一度は帰宅したものの、天候回復を信じて会場に戻った多賀城市城南小3年今野結歩(ゆうあ)君(9)は「スモークを出して飛ぶ所がかっこいい。ブルーインパルスを見られて良かった」と話した。

 会場では飲料やブルーインパルスグッズなどを販売する出店が35店並び、ブルーインパルスを模したバイクチームの走行や戦闘機などの展示、紙飛行機を作って飛ばす競技会もあった。

 松島基地は東日本大震災の津波で被災し航空祭は中断されたが、17年に再開。新型コロナ感染拡大のため20、21年は中止となった。